ソニーのコンパクトワイヤレスマイク「ECM-W3」。
カメラの映像撮影で、離れた人の声や流行りのASMRのような音を撮る際に必須のワイヤレスマイクです。
この記事ではECM-W3を、実際に使っていて感じたメリットデメリットを正直にレビューします。
またDJIやRODEのワイヤレスマイクとの性能比較も行ってどこが違うのか分かりやすく解説します!
1.ソニーECM-W3の仕様と特徴をDJI、RODEと比較

ソニーECM-W3の仕様をDJIやRODEと比較します。
製品名 | SONY ECM-W3 | DJI MIC 2 | DJI Mic Mini | RODE Wireless PRO |
最安値(※) | 46,000円 | 52,272円 | 23,958円 | 56,364円 |
発売日 | 2023/11/17 | 22024/1/17 | 2024/11/26 | 2023/10/27 |
最大通信距離 | 約150m | 約250m | 約400m | 約260m |
バッテリー駆動時間 | 約6時間 | 約6時間 | 約10.5時間 | 約7時間 |
内蔵録音機能 | × | ○ | × | ○ |
外部マイク入力 | ○ | ○ | × | ○ |
ソニーカメラとの接続 | MIシュー | 3.5mm TRSケーブル (別売りアダプタでMIシュー) | 3.5mm TRSケーブル | 3.5mm TRSケーブル |
スマホ接続 | USB-C | USB-C Bluetooth | USB-C Bluetooth | USB-C |
重量 | マイク:17g レシーバー:25g 充電ケース:110g 合計:169g | マイク:28g レシーバー:28g 充電ケース:200g 合計:284g | マイク:10g レシーバー:17.8g 充電ケース:139g 合計:176.8g | マイク:35g レシーバー:36g 充電ケース:177g 合計:283g |
基本的なマイク機能はどれも備えていますが、いくつか違いがあります。
ECM-W3の特徴
・ソニーのカメラのMIシューに直接接続できる
・ケース含めた携帯重量が一番軽い
ソニーのカメラでの映像撮影にベストフィットするのがECM-W3です。
特にZV-E10/IIやα7cII、α7IVなどをお使いの方はマストバイです。
DJIやRODEの特徴
・内臓録音機能がついている
絶対に音を撮りこぼせないプロの現場で安心なのはこの二つでしょう。

2.ソニーECM-W3のメリット
実際に使ってみて感じたECM-W3のメリットは、次の3つです。
それぞれ詳しく解説します。
コンパクトで持ち運びしやすい

ECM-W3は、ほんとに小型軽量です。
マイクを手に持ってもほとんど重さを感じません。

トレーナーに付けてみても、ほとんどたわみません。
大きさも気になりません。

ケースも手で持てるくらい小型です。
持ち運び時の重さはたった169g。
競合と比べて最も軽く、持ち運びしやすいマイクです。
MIシューで接続できる

ソニーのカメラとMIシューで接続できます。
他社のマイクを使うと、3.5mmケーブルが必要になります。
α7IVにレシーバーを付けたところですが、ワンタッチで取り付けてすぐに撮影開始できるのはとても使いやすいです。

横から見てもコンパクトにまとまっています。

また、デフォルトでカメラねじ穴付きのMIシューアダプタが付いており、このように三脚などに取り付けられます。
現場で失敗しない安心機能が豊富
ECM-W3には、現場で録音を失敗しないよう、様々な安心機能が付いています。

まず、接続ミスを防ぐためのLEDインジケーターが、レシーバーとマイクについています。
レシーバー側には、LINK1とLINK2の二つのLEDがあるため、どちらのマイクが接続されているか一目でわかります。
録音の際には、インジケーターを必ず確認しましょう。

その他にもいくつかの安心機能があります。
セーフティー機能: 突然の大音量を防ぐため、通常音量と低音量の2つの音声を同時に記録
アッテネーター機能: 録音時の音量を調整し、大音量環境でも音割れを防ぐ。
ノイキャン機能: 周囲の環境音を抑制し、収録音声をクリアに。
これらを使うことで、高品位な音を失敗せず撮ることができます。

3.ソニーECM-W3のデメリット
実際に使ってみて感じたECM-W3のデメリットは次の3つです。
詳しく解説します。
スマホ接続にケーブルが必要

ECM-W3は、スマホの外部マイクとしても使えますが、接続はUSB-Cケーブルが必要です。
写真は50cmケーブルを使っていますが、やはり邪魔です。
もう少し短いケーブルを使うのがよさそうです。

また、USB-Cコネクタ部は蓋がついているため、これを開け閉めするのも地味に面倒です。
できれば直刺しできるとベストでした。
ただ、MIシュー取り付け形状がいつも使っているスマホホルダーに直接取り付けられるようになっていました。
これは便利でした。
いつも使っているスマホホルダーはこちらの商品です。スマホの動画撮影におすすめです。


また、最初スマホ接続したときに、外部音声への切り替え方法が分からず焦りました。
Google pixelでは、動画モードの設定画面の一番下に切り替えボタンがあります。(内臓マイクからBluetoothにします)
他のスマホでも同様の場所に切り替えボタンがあるはずです。
内部録音機能がない
ECM-W3がDJIやRODEに比べて物足りない点が、内部録音ができない点です。
万が一の録音漏れが発生した場合に、内部録音があると安心なのでこれは欲しかった機能です。
ただ、実際使っていて、これまで録音ミスは一度も起こしたことはないので、そこまで気にする必要はないかもしれません。
プロなど絶対に取り逃せない方は内部録音ありのマイクを選んだようがいいでしょう。
必ずマイクの電源をON/OFFする必要がある

ECM-W3は一度充電ケースに入れると、マイクとレシーバーの接続が切れますが、取り出した際に自分で電源ON/OFFを実施しないと接続が復活しません。
他社は充電から外したら自動で接続されるものもあるので、この点は不便に感じました。
ただ、慣れるとそこまで気にならない点かもしれません。
逆に必ず電源をON/OFFすることで接続したことを確認できるので録音ミスを防げるともいえるでしょう。

ちなみに、電源ボタンは分かりやすく操作しやすい位置にあります。

4.ソニーECM-W3はこんな人におすすめ
以上を踏まえてECM-W3がおすすめなのはこんな人です。
特に競合の同等製品に比べて価格も安いため、最初の1台におすすめです。
特に屋外で動画を撮影する人には、コンパクトさは大きなメリットですので、ぜひおすすめしたいです。
5.ソニーECM-W3の開封レビュー

コンパクトな箱に入っています。
梱包材は全て環境にやさしい紙素材でできていました。

内容物のすべてです。
USBケーブルはご自身で用意しましょう。

レシーバーです。
こちら側にはスイッチ類がついています。

反対側には接続コネクタが二つ。
どちらもゴミ防止のカバーがついています。(個人的にはカバーは無いほうが嬉しい…)

MIシューアダプターです。
背面にカメラねじ穴があり、三脚などに取り付けられます。

インタビューなどで机の上に置く際に三脚をつかうといいでしょう。

お次はマイク。
ECM-W3には2つのマイクが付属しています。
型番の少し違うECM-W3Sはマイクが1つなので、間違わないように注意です。(残念ながら後からマイクだけ追加はできません)
こちらの側面にはノイキャンスイッチが。

反対側には電源スイッチと、アッテネータースイッチがあります。
クリップは軽い力で開けてしっかり挟めるちょうどよい強さでした。

上部に外部マイク端子と収音部があります。

外部マイク端子に差し込む形でウィンドスクリーン(通称モフモフ)を取り付けられます。
風切り音を防げるため、屋外での撮影時には基本的につけたほうがいいでしょう。

モフモフの裏側はこうなっています。

二つをがっちゃんこすることができます。

充電ケースに収めたところ。
無駄のないつくりがいいですね。

充電ケースにはUSB-C端子のみというシンプルさ。

巾着袋が付いており、本体とモフモフやケーブル類を一緒に持ち運べます。

本当にコンパクトなので、このままいつもの撮影バックにいれておきたくなります。
6.ソニーECM-W3を最安値&3年保証つきで手に入れる方法
ECM-W3を最安値&3年保証つきで手に入れる方法があります。
実は、真っ当にソニーストアで購入するだけです。
- 新規登録クーポン(10%OFF)
(併用はできませんが定期クーポン10%OFF、株主優待特典クーポン15%OFFも使えます) - 提携カード支払い(3%OFF)
- ソニーストア下取り(α7C買取強化)
また、保証の面でもソニーストアは群を抜いて充実しています。
通常それぞれのストアが独自に長期保証を実施していますが、自然故障のへの保証延長がメインです。
ソニーストアは無料で3年の長期保証が受けられるうえ、有料で「破損・水ぬれ・火災」などまで広い範囲の保証をつけられます。
無料長期保証 | 有料長期保証 | |
ソニーストア | 3年 自然故障 | 5年自然故障 3年自然故障 破損 水ぬれ 火災など 5年自然故障 破損 水ぬれ 火災など |

安く買う方法や長期保証内容の他量販店等との比較はこちらの記事で詳しくご紹介しています。
7.まとめ|ソニーECM-W3はワイヤレスマイクの決定版
ECM-W3は、最小クラスのコンパクトマイクながら、音質もバツグンによく、安心機能も充実しています。
常に持ち歩いて高音質で撮影できるワイヤレスマイクの決定版として一押しです。
ZV-E10/IIやα7cII、α7IVなどをお使いの方はマストバイなマイクです。

ECM-W3と一緒に動画撮影するのにぴったりなα7cIIのレビュー記事はこちらから。